10年で流れが変わる

今週は疲れた。新年仕事始めの第1週、月曜日から金曜日まで、ほぼフルにハイテンションで仕事。酒飲んだのは、モスクワから一時帰国していた商社の友人との懇親会をやった木曜日だけ。
これはこれで、フグ料理屋でヒレ酒をたらふく飲んだので、ダメージあったけど。
ソフトブレーン創業者の宋文洲さんは、切れ味鋭い論評を著書やメルマガで愛読させてもらっている方なのだけれども、最近のメルマガで「十年で流れが変わる」というものがあった。彼自身の1989年、1999年、2009年の体験を通して実感したこととして、以下書かれている。

未来の十年間がどうなるかは予測できませんが、間違いなく言えることはこれまでの十年と違う流れができるということです。自信を失う日本ですが、十年後はすっかり自信を回復し、生き生きしているのではと考えております。それは読者の皆さんへのお世辞ではなく、本当にそう思うのです。なぜならば、「十年で流れが変わる」からです。中国の古い言葉に「十年河東、十年河西」というものがあります。河の東岸に住む住民と西岸に住む住民が十年毎にその繁栄が入れ替わるというニュアンスの言葉です。現在ではこの言葉は決して「繁栄が十年しか続かない」という意味ではなく、十年も経てば別の価値観と流れが出来てしまうということを意味します。
皆さんがご自分の会社やご家庭を冷静に観察していただければ気付くと思いますが、見た目が変わらなくとも十年もあればすべてのものがすっかり変わっているはずです。十年経っても変わらない発想と構造があるならば、それは間違いなく陳腐している発想と構造と考えたほうが無難でしょう。
                                
小生はどうであろうか。
1980年。17歳。新潟の片田舎で受験を控えた高校生。田舎から脱して東京で一旗上げたい的な青雲の志に燃えていた。
1990年。27歳。千葉の社宅住まいで会社員4年目。神戸に長期出張していてシステムの立ち上げに汗をかいていた。家庭的には崩壊寸前。日本経済はバブル崩壊前夜で、まだ騒然としたムードを楽しんではいた。
2000年。37歳。ロンドン駐在中。日本は景気はよくなかったが、欧州はユーロ圏誕生前夜で活気に溢れていた。仕事的には自社製品売り込みに欧州中を奔走。家庭的には再婚した妻と娘と英国暮らしをエンジョイ。
2010年。47歳。終の棲家とした横浜に移り住む。会社が合併して社名が変わり、仕事では営業スタッフ部門で時計作り(仕組み作り)の仕事に従事。世界経済がリーマンショックの傷からまだ癒えないなか、一念発起して中小企業診断士の資格を取得。家庭的には1男1女に恵まれ、それなりに充実

とまあ、確かに住居、家庭構成、仕事内容、取り巻く環境がすっかり変わってきている。
20歳代、30歳代は、どちらかと言えば時代の勢い、追い風の流れに乗って深く考えずに走ってきたが、これからは複雑化し、向かい風もありうる環境下、自分自身で流れを見据え、変化を先取りしながら、この10年を構想してやっていけたらと感じる。
10年後にどうなっていたいのか、考え続けたい。