ビジョナリーカンパニー

ビジネス書の名著、ビジョナリーカンパニーを読む。10年以上前に1度読んだが、内容をすっかり忘れており、目指すべきエクセレントカンパニーやグローバル企業とは何かのヒントを得るために、今般再読した。以下、重要メッセージ。

1.時を告げる預言者になるな。時計を作る設計者になれ。
カリスマ的な経営者やリーダーは不要。時間が経ってもコツコツと正確な時を刻む時計を作るように、組織や仕組みを整備する。

2.「ANDの才能」を重視しよう。  
変化か安定か、低コストか高品質か、未来への投資か目先の利益追求か、といった「ORの抑圧」をはねのけ、利益を超えた目的も現実的な利益の追求も、基本理念を核とする保守主義もリスクの大きい試みへの大胆な挑戦も、といった「ANDの才能」を活かす。

3.基本理念を維持し、進歩を促す。  
基本理念はいかなる環境下でも変わらぬ指針でなければいけない、それ以外は何でも変えられるし、積極的に変える仕掛け(BHAG=社運を掛けた大胆な目標、や大量に試す)を意識的に持つ。

4.一貫性を追求しよう。  
基本理念以外は変えても、基本理念から離れない一貫性を担保する、そのためにはカルト的文化や恐怖政治的緊張感もありうる。

これらは会社経営者だけでなく、部門、部、室といった単位でやれることであり、カリスマやリーダーシップとは無縁の、普通のサラリーマンだってやれることだという。
一つひとつ、金言である。考え続けたい。