人本経営

先の週末。土曜日は息子と品川水族館に行く。区民公園の中にあって、コンパクトな作りの中にもいろいろ工夫があって、楽しめた。イルカのショーが、とても身近に見えて迫力があった。
日曜日は息子の運動会。徒競走5人中4位なるも、息子の属する白組が勝ち、騎馬戦はじめ大いに盛り上がる。曇りの天気予報のはずが、カンカン照りとなり、全身茹でタコのように日焼けしてしまった。
土日は一方で隙間時間を活用して情報の勉強に勤しむ。何とか一通り復習を終え、木曜日の直前答練に臨む。
昨日の午後、伊丹敬之教授(元一橋大、現東京理科大)の講演を明治記念館に聞きに行く。「強い日本の経営への進化とその要件」と題する内容は、相変わらずの切れ味抜群で聴衆を魅了する。
足下の経済危機の中、日本の経営者はどうするべきかの3つ。
まずは基本スタンス。じたばたするな。これまでの人本経営を愚直に続けろ。世界中が危機であり、バタバタしても始まらない。
その2、戦略。グローバル経営しかない。トヨタが何千億もの赤字を出したが、これはグローバル経営の短期的なつけを払っているもの。中長期的には、シュリンクする日本市場からグローバル市場に打って出ることは戦略的に正しいし、それしかない。但し世間で喧伝されているBRICsは、欧米にとっての有望新興市場で、日本にとってはBとIよりむしろRとC、特にCであろう。最近やっぱり中国、という企業が増えてきた。さらに加えたいのが欧州、特に中東欧。ここには共産圏のくびきから開放された3億人の人がいる。ドルのリスクが高まっていく中で、中国人民元と欧州ユーロはドル後の世界の備えとしても有効である。
そしてそのための武器は何か。技術をベースにしたイノベーションであり、日本企業にはこれまで蓄積した技術集積がある。
その他、元気第一、効率第二。人が育つ時間への寛容さを大切に。
バイタリティー=知力x(意力+体力+速力)。動かなければ何も見えてこない、動けば努力が始まる、動いてみて具合が悪ければ、また変えればいい、などなど。御意である。
すっかり聞き入って、講演が終わると元気になり、その余勢を買って、青山界隈を歩き回る。高橋是清公園、乃木神社、ミッドタウンなど。そのまま夜の会社の宴会に突入。
疲れたけど、何か高揚した1日でありました。