夢の甲子園決勝

夏の甲子園準決勝。新潟県代表の日本文理高校が、岐阜県代表の岐阜商業に勝ってしまった。明日は決勝戦である。
今でこそ縁遠くなってしまったが、小生はもともと熱心な野球少年であった。
小学校低学年の時から近所の草野球、高学年で学校のクラブ、中学校では部活で3年間、汗を流した。
その当時、甲子園は憧れの場所であった。しかしながら新潟県高校野球不毛の地と呼ばれ、夏こそ全都道府県が出れるので、毎年出るが必ず1回戦敗退。春の選抜に至っては、冨山、長野、石川と一緒のブロックで1校なので、出ることすら至難の業だった。
今でもよく憶えているのが、中学校1年生頃の春の選抜。ひさびさに甲信越ブロックを勝ちあがり、出場権を得た新潟代表の糸魚川商工。新潟県勢には珍しく、強打のチームとして打撃で勝ってきて、期待大であった。
初戦の相手は茨城の鉾田一高という高校。そこのサウスポーのエースにノーヒットノーランで負けたのであった。悔しくて試合終了後、素振りしながら俺が必ず新潟県の野球を強くしてやる、と誓ったのであった(結局中学校を補欠で通し、高校では野球部に入部しなかった小生には荷が重い誓いではあったが…)。
それ以降、新発田農高が2回勝利、新潟南高校がベスト8に入る快挙を見せたりしたが、基本的には春は数年に1回、夏も1回戦敗退が続いた。
そして本日の準決勝快勝である。新潟県勢が夏の甲子園の決勝に出るなんて、新潟県民240万人、出身者も入れて数百万人の誰が想像できたであろうか。
ここまで来たら一挙に全国制覇しようではないか。頑張れ、日本文理高校! 直江兼続も応援しているはず。
新潟県民、出身者一同、真紅の優勝旗が清水峠を越えて、越後の地に入るという夏の奇蹟を夢見ている。