P&Gに負けるな

昨晩も6時過ぎに直帰。前日同様、家族とゆっくり過ごす。
息子が学校で同級生と小競り合いの最中、頭を壁にぶつけ、大きなコブを作り、頭を冷やしていた。大事が無くて良かったが、本当に年中傷だらけ。男の子らしいといえばそうだが。
P&G式世界が欲しがる人材の育て方」(和田浩子)を読む。この手の本を読むと、彼我の違いにため息が出ることが多い。人材育成にここまで情熱的、執念的、組織的、構造的に取り組んでいるP&Gという会社に驚嘆する。
しかしただ羨ましがっていただけではこれまでと同じ。この本で会得すべき点は以下エピソード。
著者が若いころ、P&Gはまだ日本の会社とのJV形式の小さな会社。そのころP&Gの社史のような本を読み、P&Gはなんていい会社なんだと思う。それに引き換え日本のP&Gは・・・と感じた部分が多くあった。
そこで著者が思ったのは今の会社に絶望して転職することではなく、「私のいるべき会社はこの本の中にある。自分は残って、この会社の理想が現実となるよう努力しようと思ったのです。」
そしてそのころから使命感というものが生まれ、「この会社を私が入ったときよりもっといい会社にしよう」「私よりあとに入る人には、私がいたときよりももっといい境遇で仕事ができるようにしよう」と思っていく。
「自分はこうなりたいという存在に近づくために何ができるかを考え日々実行していくこと、そこに情熱を失わないことが大事なのだ」。この前向きな姿勢、情熱を学びたい。
会社に文句言ったり、冷ややかに第3者的に批判するのは簡単。
しかし会社という人はいない。自分も含めて働いている全ての人が会社を構成する。
要は自分。なりたい自分、仕事で自己実現したいことを粛々と努力して、結果として会社が少しでもよくなれば、それは素晴らしいこと。そんな素敵なメッセージを、この本から頂きました。