実務補習15日間

3月15日の修了式をもって、3社の実務補習が完了し、晴れて経済産業大臣登録の中小企業診断士となる(4月1日からだけど)。
この15日間の実務補習は、仕事しながらで大変だったけど、とても楽しく充実したものであった。今思うと、あっという間の、夢のような日々だったかも。以下、簡単に振返る。

・指導員の先生とメンバー 
2月4日に神保町の会場に参集した先生1名、メンバー6名。
それまで縁もゆかりもなかった7名であるが、温厚で懐の深い先生の指導の下、20歳代後半から40歳代後半で職歴、キャリア、性格も違うメンバーが、15日間ともに汗を流して過ごした。
日中は議論やまとめ、確認の毎日。夜は夜で、平日中心に15日間中9日間は誰かしらで飲み。
集まらない日も、それぞれの担当分野での情報収集や執筆に追われた。
最後はお互いの性格を掴んだツッコミ合戦も楽しく、本当にそれぞれが補完しあい、リスペクトしあったメンバーであった。

・診断先の会社
3社とも、業態、社歴、社長の経歴・個性が全然違う会社。それでも皆さん心血注いで気概を持って会社を経営されているところはまったく一緒。その情熱と気迫には圧倒された。
そんな社長さんに素人同然の我々がどう提言するか。苦しいところもあったが、自分のキャリアを活かしたり、諸データを駆使して取りまとめ、報告会ではそれなりに前向きに受け止めて頂いた。
先生の報告に対する評点も、60点→75点→90点と上昇し、成長したと言って頂く。

・得たもの
まったく知見のない業種でも、ある種の仮説を持ってトップにインタビューし、関連情報を収集し、多方面からの意見を得られれば、報告書的な体裁でまとめられるという自信はついた。
ただしそのアウトプットの質を高めていく不断の努力の必要性も痛感。また報告するだけでは駄目で、それをトップに実行したいと思わせる技術と気迫が必要なことも学ぶ。

・その他TIPS
やはりIT系の知識プラス、ファシリテーション経験は有用。
メンバー中2人がITやIT手法に精通しており、WORD、マインドマップ、i phoneなど、縦横無尽の活用振りで、生産性が著しく上がったと思う。
ノートパソコンは必須だが、小生は結局でかいラップトップ型のPCを使った。議論する先の会議室で使うだけで、持ち運びもそこと自宅なのでこれでも十分であった。
メンバーのチームビルディングは重要。チームワークが生産性向上にも著しく効く。宴会は必須である。
 
というわけで、中小企業診断士への道も、夏の1次試験、秋の2次論述試験、冬の2次口述試験、そして春の実務補習とすべて満了した。まさに四季に渡った長いプロセスであった。
4月からは、実際の診断士としての活動に入りつつ、仕事もより忙しくなる様子で、さらに次の自己研鑽にも突き進みたい。