最後の授業

「最後の授業」(ランディ・パウシュ)を読む。46歳、カーネギーメロン大学の教授でバーチャルリアリティの世界的権威。最愛の妻と3人の小さな子供たちに囲まれて、まさに公私ともに充実した生活を送っていた彼に、突然の悲劇が襲う。
膵臓がんで余命半年の宣告。その彼が残された日々にしようと決意したこと、それは家族へひたすら愛情を注ぐこと、そして夢をかなえることの大切さ、生きることの素晴らしさをメッセージとして、最後の大学の講義で、そして本書を通して伝えること。

「レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。僕たちの行く手を阻むためにあるのではない。その壁の向こうにある「何か」を自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ。」

ほぼ同世代で、パウシュ教授ほどではないが小生も仕事と家族を楽しみ、毎日をそれなりに充実させようと生きている。
しかし日々の障害や困難に対して、レンガの壁を言い訳にしてそのままにしてないか。実現させたい夢をきちんと描けているか。その実現のために、あきらめずに日々努力しているか。
この本を買った7月24日の翌日25日、パウシュ教授は亡くなられました。
合掌。ご冥福を心からお祈りします。