戦略レベルの社長

クロネコヤマトの宅急便の創設者、小倉昌男氏の「経営学」を読む。
数々の試練にも係わらず、まったく新しいサービスを生み出し、世に広めた方ならではの視点、考察が大変参考になる。
・経営とは自分の頭で考えるもの、その考えるという姿勢が大切。
・サービスとコストは常にトレードオフ(二律背反)の関係にある。サービス水準を上げればコストは上がり、コストを抑えればサービス水準も下がる。経営者の仕事とは、この問題を頭に入れ、そのときどきでどちらを優先するかを決断することに他ならない。
・その時点での荷物の量に合わせて社員や車の台数を揃えたのでは市場は広がらない、社員や台数を増やし、サービス水準を上げることで潜在需要を開拓しようと判断したからであった。
・何でも第一の社長は「戦術レベル」の社長である。うちの会社の現状では何が第一で、何が第二、とはっきり指示できる社長は「戦略レベル」の社長である。社長の役目は、会社の現状を正しく分析し、何を重点として取り上げなければならないかを選択し、それを論理的に説明すること、つまり戦略的思考をすることに尽きると思う。

などなど、珠玉の文章にうなずくことが多い。
夜は21時過ぎまで仕事をし、残っていた会社の女性2人と寿司をつまむ。