北海道旅行その2(旭山動物園)

8月7日、日本最北の動物園にして今や全国的に有名な旭山動物園に行ってくる。前夜札幌に泊まり、高速を飛ばして2時間強、旭川市郊外の丘の上に立つこの動物園は、思ったよりこじんまりしていた。
これまで旭山動物園に関するメディア情報には小生殆ど接してなく、予習の意味も込めて、道中で「戦う動物園」(小菅正夫他)を読む。
07年度の入園者数年間300万人(上野動物園の次ぐ2番目、日本最北と東京のど真ん中でこれは驚愕)、どん底の96年にはわずか26万人だったという。ここから這い上がって、今のような活気があって日本全国から人が集まる動物園にどうやってしていったか、その奇跡を支えた舞台裏の経緯が、詳しく紹介されている。
ここには、志をもって挫けることなく活動を続けた職人たちがいる。そんな思いで、動物園に入る。
入園料は中学生以下はタダ。大人が800円。年間パスが大人1000円という安さ。ほどよい広さの敷地に、有名なペンギン館、あざらし館、ホッキョクグマ館、オオカミの森などのほか、動物園にいる殆どの動物が配置されている
平日とは言え、夏休みの最盛期、人気館では10分前後並んだが、それでも中ではじっくりと観察でき、活発の動き回る動物たちを見て楽しむ。
近所の金沢動物公園の動物たちとは、明らかに動きが違う。
動き廻って、じゃれあって、喧嘩して、キャーキャー叫ぶ動物たちの姿は暫く見ていても飽きない。普通は1時間も見れば十分な動物園だが、この時は11時過ぎに入り、途中昼食休み挟んで閉園の5時15分まで、たっぷりと見て歩く。
最北の動物園が人を引き付ける理由、それは動物たち自身が動物らしく生き生きと生活している姿であった。それを支える人間たちのストーリー、志、情熱、実行力もすごい。また来ようっと。