北海道旅行その3(登別)

最終日8月8日、洞爺湖経由登別に行く。お目当ては登別クマ牧場である。偶然にもルスツリゾートと同じ加森観光の経営で、しかも現CEOが大学を卒業して最初に配属されたところがこのクマ牧場で、経営にあたって苦労したとのこと。
それはとにかく、洞爺湖の神秘的な佇まいを見て、山を越えて登別に入り、ケーブルカーに乗って山頂のクマ牧場に着いたのが午後4時過ぎ。客はいるがパラパラ。
ここには蝦夷ヒグマの牧場が3箇所、クマ博物館的な展示物、クマとは関係ないが、アイヌの生活を再現した小さなアイヌ村のような施設があった。
まずクマ牧場にいくが、牧場といってもコンクリートで固められたところにこぐま、オス、メスと分けられている。
オス・メス舎にはおのおの10頭前後のヒグマがいて、これはこれで結構な迫力。
しかしクマさんたちは、人間がひっきりなしに与える餌(売店で100円で販売)を待ち構え、中には人間に手を振って餌を求めている。
餌には不自由しないのだろう、あるクマは餌をキャッチしそこねても、すわったまま動こうとしない。
子供たちも最初は喜んで餌をあげていたが、そのうち関心を失っていく。ここには旭山動物園と対極の姿、即ち人間の都合で飼いならされて、本来の動物の姿とかけ離れた存在としてのクマがいるだけであった。
北海道で絶滅の危機のある蝦夷ヒグマの研究、そして飼育と繁殖という意味でこの牧場の有意義さは勿論あるのだろう。しかし見ているものを辛くさせている気がする(特に旭山動物園後であるが)。
帰りは、せっかく登別に来たのだからと、銭湯の温泉に入り、硫黄臭漂う白濁色の温泉にたっぷりつかって、こちらは思った以上に満足感あった。
洞爺湖畔にて