中国でわしも考えた

ほぼ2ヶ月振りの海外出張。5日間中国に行って来て、今帰ったところ。夜9時15分に成田に着き、リムジンバス、京急と乗り継ぎ、文庫駅から家内に迎えに来てもらって、家に着いたのが11時半過ぎ。さすがにグッタリ・・・
出張中に四川大地震があり、幸い小生一行は地震発生時は華南の方にいたので、地震は関係なかったが、報道推測では5万人規模の死者とか。四川省には出張で成都、徳陽や自貢に何回か行ったことがあり、この惨劇には痛ましさが募る。中国で見たテレビでも連日のように温家宝首相の陣頭指揮振りが映し出されていた。
それにしても今年の中国は踏んだり蹴ったりだ。上海地区の大雪、餃子事件、チベット騒動、そして今回の30年近い振りの大地震
8月にはオリンピックが開催されるが、何事も無いことを祈りたい。
さて、今回の中国はこれまでと違う視点でいろいろ視察してきて興味深かった。初めての広州、今まで扱ったことのない商品に係わる流通や顧客、そして中国の地で頑張っている関係会社さんなど。
そこで以下「中国でわしも考えた」ビジネス編。

・全ての規模がでかい。出来立ての杭州湾大橋(世界最長34kmとか)を渡り、馬鹿でかい工場や商品流通市場を見て、世界最大級都市の上海に泊まると、日本の24倍の広さ、10倍の人口も伊達ではないと実感。
・スピードが無茶苦茶早い。個人経営が多いからかもしれないが、国営企業でも儲かるとなると、あっと言う間に金が集まり、巨大設備が出来上がる。儲からなくなると、さっと手を引く。利に敏い。
・企業行動は合理的であり、一定の制限があるにしてもかなり透明性に富む。よく言われることだが、アジア流よりも欧米流に近い。
・一方で、公共政策がころころ変わり、国・省・市や県レベルでも違いがあるなど、当局との付き合いは苦労大。
・そんな環境で、日本人がJV等の形態で中国に拠点を構えても、上手くいくまでにはかなりの時間と労力(忍耐と努力)が必要。短期的な視野では成功しない可能性大。
・ハングリー精神、進取の気質、合理性を持つ中国人と競い合うには、日本人は個人ではなく組織で闘うしかない気がする。それもかなり練られて現地密着型の柔軟な組織で。

そんなこんなで、個人的には中国とのお付き合いがもう少し深まりそうです。