一次情報を感じること

米国オイルキャピタルに出張、今夜戻る。
この冬の米国は大寒波であり、全米50洲のなかで雪が降っていないのは一つだけだとか(ちなみにフロリダ州。ハワイは高い山があり雪が降っている)。この大都市も天気は良かったものの、朝夕は氷点下0度前後の寒さ。外に出歩くことは少ないにしても、とても寒く感じた。
想定外のトラブルが起きたりして、その対応も加わり、結構神経の使う出張となったが、市場、お客様、流通パートナーと直接顔を見て意見や情報を交換するのは、スリリングであり、楽しい。
『イシューから始めよ』(安宅和人著)という本のなかに、「一次情報を死守せよ。」という問題意識が出てくる。


問題に立ち向かう際には、それぞれの情報について、複合的な意味合いを考え抜く必要がある。それらをしっかりつかむためには、他人からの話だけではなく、自ら現場に出向くなりして一次情報をつかむ必要がある。そして、さらに難しいのは、そうしてつかんだ情報を「自分なりに感じる」ことなのだが、この重要性について多くの本ではほとんど触れられていない。(同書39ページ)


この本は、最近話題となっている知的生産のレベルを上げるビジネス書だが、刺激的な視点、ばっさりと小気味良いアプローチ、かつそのまま使えるような実務的な読み物で、現在二度目を読んでおり、大変役に立つ。近々紹介したい。
今回の出張の目的の一つに、来年度予算策定に向けた需要動向のヒアリングがあった。多くの顧客関係者が口を揃えて言うのは不透明、見えない、Only God Knows である。一方で会社からは、精緻かつストレッチ(背伸びした)の効いた数値が求められており、このギャップを認識し、戦略を立てて実行するためには、一次情報を「自分なりに感じる」ことの重要性を改めて感じた。
今週は、その予算策定作業の本番。さらに3つの国の重要顧客が来日予定で、忙しくなりそうだ。
(↓メキシコ湾から登る朝日。映画パールハーバーのロケ地だったそうな)