私はこうして農家の跡取りから・・・になった

カーリー・フィオリーナの「私はこうして受付からCEOになった」を読了。女性がアメリカ巨大企業のトップにまで上り詰めた物語は、現代版シンデレラさながらの、意思、決意、努力、ねたみ、陰謀が渦巻く活劇で、大変面白かった。
・人生なんて、どのみち公平ではないのだ。私は現実を受け入れ、そのことではもう悩まない、傷つけられない、と決めた。できることをやるしかない。自分が正しいを思うことに全力を尽くすことだけだ。たとえ無理と言われても、自分で選んだことをやり通す。私をどう評価するかは彼らの問題で、私の問題ではない。人生は私のもの。自分の気持ちに嘘をつくことだけはしたくない。
・目標達成までの戦略は変更しても、目標は変えることはしなかった。負けることは考えずに、勝つことだけを考えた。勝つと決めたから勝てたのである。勝利は選択の結果であって、幸運の結果ではない。
・成功と失敗を分けるのは、それほど大それたことではない。結局は諦めないこと、粘ることがモノをいう。その地道な努力を見守り、評価してくれる人がいるかいないか、成果を共に喜んでくれる人がいるかいないかは、とても大きい。それが、仕事を楽しくする。
・目標と評価基準が明確であり、それが常に適用されていれば、結果は必ず出る。
・リーダーシップは地位や肩書きとは関係がない。価値を生み出せる人、尊敬され信頼される人、協力を引き出せる人は、いつどこにいてもリーダーシップを発揮できる。
・トップに立つには顧客を最優先しなければならないというのが私の信念である。競合の動向に注意を払うことも、株主の利益を考えることも、もちろん重要である。だが製品を買ってくれるのはお客さまなのだ。収益のない企業は成り立たない。
・マネジャーは、与えられた枠の中で期待された成果を出すが、リーダーはリスクをとり、意欲を引き出し、何か新しさをもたらす。
・リーダーの資質は3つあるというのが私の持論である。第一は、人格。率直で勇気があること。第二は、能力。自分の強みを知り、それを生かせること。足りないところを知り、他人にまかせたり、学習したりできること。第三は、協調性である。いつ助けが必要かを見越して手を差しのべること。広い人脈を持ち、進んで情報の共有ができること。誰でもいつでもどこでもリーダーになることは可能だが、言動が終始一貫していなければならない。
・会社にふさわしい目標、社員の豊かな才能を引き出せるような目標、努力する価値のある目標を決めよう。
・戦略とは、つまるところ、資金・人材・エネルギーをどこに投じるかを決めることにほかならない。

小生の場合、もともと新潟の片田舎の農家の跡取り息子だった。それがいまではイッパシの企業管理職で、世界を飛び回っている。
さて、私はこれから何になるのか…