インプット日

朝6時30分に家を出て、7時50分の新横浜発ののぞみに乗り、愛知県の工場へ。午前中工場で打合せを済まし、そのまま帰京、出社。17時からノルウェーのお客様と面談。
新幹線の行き来で、新聞広告で見つけてAmazonで購入した三木谷浩史さんの「成功のコンセプト」を読む。三木谷さんのビジネスに対する考えを著した5つの重要な項目を説明したものだ。とても興味深く読了した。以下、気になったフレーズ。
                                 
1.常に改善、常に前進
「今日の我は、昨日の我に勝つ」「Best effort basisとGet things doneの姿勢では大違い」「ケネディの偉大さは、月という絶妙の目標を掲げたところ。僕たちにとっての月は何か」「僕たちは日々改善を続ける。その改善の先に、僕たちの月が輝いている」                             
2.Professionalismの徹底
「僕が捉えているプロフェッショナルとは、一日24時間、一年365日、どこにいて何をしても仕事のことを考えている人」「僕たちの目の前には、いつも登るべき山があった。それも、自分たちの能力では登り切るのが不可能に思える高い山が。リーダーの役割は、そういう山をいつも見つけること」「どんな仕事であれ、目的意識さえあれば、それを楽しむことができる」
3.仮説→実行→検証→仕組化
「自分の頭で考えて問題を解決するという方法があることを忘れてしまう」「師に会っては師を殺し、仏にあっては仏を殺す」
4.顧客満足の最大化
顧客満足を最大化することを忘れてはならない」「社員の一人一人が全力を発揮して戦えるフィールド」    
5.スピード!!スピード!!スピード!!
「スピードを上げるためにも目標の設定はとても大切」「目標の設定がスピードアップに効果的なのは、自分の目標を決めると、そこに至るまでの道のりが見えてくるからだ」「地図は自分で描くしかない。俯瞰して大雑把に全体を見渡したら、最終的な目標を実現するために必要な全体の行程を、いくつかの小さな目標に因数分解してみる。因数分解したその小さな目標を次々にクリアーしていけば、必ず最終目標に到達できる」「どんな仕事であれ、スピードを速める余地はまだ無限にあると考えた方がいい」

その後19時から大学のOB会が主催しているフォーラムに出席。演題は日本企業グローバル化への挑戦。
本日はキャノンの元専務の方が講師で、50年代から海外進出してきた同社の販売、生産、R&Dの国際展開、およびそれに伴う人材の国際化について、実際現場で推進された方が持つ説得力ある語りで説明された。代理店販売と直販体制の違いとして、代理店販売だと利益の上がるポイントが不透明になるというご指摘には素直に頷く。
最後、寝る前にこれも大学OB会から送付あった機関誌の中での敬愛する教授のコメント。「グローバル・コンペティション下でのグローバル・マネーの存在で、大企業が強いところをより強くしながら短期的収益を重視すると、長期的な視点による新技術やニューインダストリーの育成がおろそかになる」
インプットの多い一日であった。