娘の2分の1成人式

いまどきの小学校は粋なことをする。10歳の娘が通っている小学校で3月末に2分の1成人式と称するイベントがあったそうだ。
家内が学校に行ってきて撮ったビデオを今日見ました。体育館の舞台に、4年生全員で、まずは一人ひとり、将来の夢をテーマにした作文を作り、それを父兄の前で発表、その後楽器での演奏会や合唱会。
娘の作文が泣かせます。

「今までの十年間(原文のまま)」
私は、小さいころにお父さんの転きんで、イギリスに行くことになりました。その時、ちょうどイギリスでは、「プレイスクール」(注:本当はPre-school、すなわちプレスクール)と言う保育園みたいは所に行く時期でした。
しかし、その「プレイスクール」に通っている子は、みんなイギリス人で、話す言葉もみんな英語でした。私は、英語なんて一度もしゃべったことはなかったので、うまく言葉が通じなくなって、とても大変でした。
でも、毎日かよっているうちに、だんだんなれていって、ふだんの生活にもどってきました。英語もしゃべれるようになったし、友達もできました。しかし、私が六才になった時、今度は日本に帰ることになったのです。せっかくあそこまでがんばったのが、何の意味もなかったと思いました。
でも、私は今気付きました。ふつうの人ではできない体験をしたからこそ強くなれたんだ。そして、みんなのおかげで、ここまでこれたんだと思いました。これからは、自分のゆめに向かってがんばりたいと思います。
                                    
まだあどけない娘を学校に送り届け、泣きながらパパパパと叫ぶ娘を後にして会社に行った日々のことが思い出された。わが娘ながら、本当に頑張ったね。日本人一人の環境でサバイブして、今こんなに立派な文章を書け、そしてみなの前でどうどうと発表している娘のことを誇りに思う父親であった。
ちなみに、こんな俳句も作ってました。
・一年は 消されるように すぎて行く
・たくさんの 小さな星に かこまれて
・本番前 後ろふりむいて 母さがす

3番目に関して、どうしてパパのことは書かないのと聞くと、だってパパいつもいないもんと。そりゃあそうだ…