ストラパックという会社

先週の土曜日、中小企業診断士の理論政策更新研修に出席した。5年間でこの更新ポイントを5点(年平均1回の研修要)、診断助言実務30ポイント(年平均6日間のコンサル実務要)を獲得しないと、5年ごとにくる診断士資格の更新ができないという、企業内診断士にとって結構厳しい規則になっているのである。
山下公園近くのワークピア横浜という施設で、午後1時から5時まで、3つの講演を聞いてきた。実際の経営者の方のお話を聞くパートが最後にあり、ストラパックという梱包機械メーカーの社長さんが登壇された。この会社、創業45年、売上165億円、従業員800人規模の中堅企業なのだが、梱包機械で日本ナンバーワン、海外でもアメリカ、タイ、英国、ベルギー、中国に工場や販売拠点を持って世界に打って出ているグローバル企業なのだ。70歳代とおぼしき社長さんの朴訥とした語りのなかに、日本と世界の苛烈な市場で闘って生き残ってきた迫力があり、聞き入ってしまった。まさに実践的経営論、そして戦中派の年代らしく、日本に対する痛烈な誇りと美学をお持ちであり、仕事のうえでも、今後の生き方の上でもとても参考になった。
講演最後のメッセージ。『日本を支えているのは中小企業です。企業の99%は中小企業であり、ほとんどが同族会社で、これは世界共通である。日本の相続税は中小企業を滅ぼし、国の衰退に繋がる。中小企業に「自信」と「誇り」をもたせてもらいたい。皆さん、ぜひ日本のために働いて下さい』 御意であります。