通訳案内士

今年取得目標にしている通訳案内士という資格の傾向と対策を考察している。
通訳案内士という資格とは
外国人観光客などに外国語を用いて観光地などを案内する国土交通省管轄の国家資格。活動範囲は全国エリアと都道府県エリアの2種類があり、観光庁の試験に合格すれば、住所地の都道府県に登録。通常は旅行会社などの依頼を受けて活動する。報酬額は旅行会社などと取り決める。全国エリアの試験は外国語(合格基準点70点)と日本地理、日本歴史、一般常識(同60点)、面接。平成21年度は8078人が受験し1225人が合格(合格率15・2%)した。


俺が通訳案内士を必要とする理由
・仕事上の観点
 海外出張したり、海外の顧客やパートナーの来日を通じて、海外の人との接点が多いが、日本に関する発信力の乏しさを感じることが多い。これを磨いて海外顧客に対する自分や会社のアピールを強化、ひいては仕事を通じた民間外交官 の役割を少しでも担えたらとの思い。
・将来性
 「観光は、わが国の経済、人々の雇用、地域の活性化に大きな影響を及ぼすものであり、21世紀のリーディング産業であり、我が国が観光立国を目指していくことが重要。しかしながら平成20年に我が国を訪れた外国人旅行者は約835.1万人であり、海外を訪れた日本人旅行者約1,599万人と比較して少なく、外国人旅行者受入数では、諸外国と比較しても、世界で第28位、アジアで第6位(平成20年)と低い水準。小泉元内閣総理大臣は、平成15年1月、我が国の観光立国としての基本的なあり方を検討するため観光立国懇談会を開催することを決め、最終的に日本を訪れる外国人旅行者を2010(平成22)年までに1000万人にすることを目標として掲げた」(観光庁ホームページ抜粋)。
最終的に昨年1000万人には足りなかったと思うけど、クールジャパンをこれからも売り込んで、観光産業を発展させようという国家戦略は変わらないはず。通訳ガイドのプロとしての本資格は、サラリーマン引退後の資格活用という意味でも価値はあると思う。ただしこの資格だけで食える人はほんの一握りのようだけど。
・語学の勉強
 TOEIC945点で、仕事上のコミュニケーションではほぼ不自由なく使える英語を、さらに勉強しようというインセンティブは俺には少ない。でもせっかく診断士試験受験で身についた勉強習慣を中断したくないし、英語に対する向上心もないわけではない。本試験は結構難しく挑戦しがいのある資格。
また、本資格は英語以外にも中国語、韓国語、タイ語、仏語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語など、10の対象語学がある。一回合格すると、あとは語学のみの試験で追加取得となり、他の外国語を勉強するインセンティブになると考えている。
・その他
 娘が今年高校受験勉強の本番年。日本史、地理など、受験科目に係わる教科あり、お互い学びあえる。
というわけで、俺としては今年取るしかないじゃない、と強い動機あり。


対応戦略
ネットで調べてみると、本資格の試験対策については、ハロー通訳アカデミー(阿佐ヶ谷)と、富士通訳ガイドアカデミー(麹町)が大手専門校らしい。
現在両校の資料を取り寄せて検討中だが、教室通学は難しいとして、通信やDVDだとハローで1次の全教科カバーしようと思うと30万円くらい掛かる様子。資金を投下して必死にやるというのは診断士受験で成功したパターンではなるが、独学含め、もう少し慎重に検討していく。
試験日程的には、8月末に1次筆記試験、12月初めに2次口述試験であり、1月中に方針を固め、2月から勉強を本格化させたい。