新潟で田植えを手伝う

大型連休の最大イベントとして、今年は新潟に帰省、農家である実家の田植えを手伝った。これまでは妹夫婦が手伝っていたが、昨年秋に大阪へ転勤したこともあり、今年は長男一家にお鉢が回ってきた。
3日、午後一番の新幹線で新潟へ。小生はそのまま高校時代の同級生と新潟駅周辺で飲む。新潟県警勤務のM君と、先般も東京で飲んだY君。2軒行って、9時過ぎにはお開きにし、そのまま新発田の実家に電車とタクシーを乗り継いで帰る。旧友との再会、飲みの楽しいひと時を過ごす。
4日は朝から快晴の絶好の田植え日和。昔は一家総出、更には近所親戚縁者も動因して、みなで腰を曲げながら何日も掛けて手植えで苗を植えたものだ。小生も小中学校生時代には借り出されて、ひーひー言いながら手伝っていました。
今では全て機械となり、技術の進歩とともに、ジジババだけで2−3日あれば田植えや稲刈りなどの農作業が出来るようになった。それでも農作業はきつい。燦燦と輝く太陽の下で、苗を田植え機に移したり、田植え機が作る穴ぼこなどを均す作業を間断なくしていると、汗ばんできて足腰が重くなってくる。
疲労気味の父親を尻目に、息子は田植え機に乗せてもらったり、田んぼの周りで遊んだりで大はしゃぎ。

娘は苗の箱を洗う作業(これも機械が基本的はやってくれる)に関心を示したのか、ほぼ1日その作業に没頭。

家内は食事の支度と、我が一家はそれなりに手伝いにはなったようだ。ジジババからは大変喜ばれ、子供たちはお小遣いを貰っていた。
小生的にも久しぶりの気持ちの良い汗をかけたことに加え、多少なりとも親孝行出来た満足感で、心地よい帰省になった。
楽になったとは言え、田植え、稲刈りという2大作業のほかに、日々の水周り関連の管理や雑草削除、最近は土地の整備や制度変更に伴う対応など、老夫婦(70歳と67歳)だけでやる農業はなかなか大変だ。
かといって子供2人のうち、長女は銀行員と結婚して転勤生活、長男はそんな農業に見切りをつけて上京、サラリーマン日記を綴るほどサラリーマン化しており(笑)、すいませんが農業には戻れないでしょうね。
最近は日本での食糧自給率の低下(カロリーベースで39%程度)、食の安全性の問題、アジアでの米不足が言われるなど、農業を取り巻く環境が変化している。それでも個人の問題として農業を見つめてきた小生としては、やはり農業はなかなかペイしない職業と思う。
たまに手伝うのは悪くないけどね。
それにしても両親の健康を祈らずにはいられない。