通訳案内士2次試験終了

無事終わった。思ったよりもずっとシンプルで、本当にこれで良かったのかと思いつつ、きちんと会話できたという手応えはあった。以下、実況中継風に記す(ちょっと英語で書く元気ないので日本語で)。
試験会場の昭和女子大学に9時45分に着き、受付、待機をして11時過ぎに試験会場に入った。試験官は聞いていたとおり2人。40代の大柄で陽気そうな米国人と、細身で眼鏡をかけていてスマートそうな30代の若者風。2人ともニコニコで感じはよかった。
最初に氏名、住所、さらに今日はどうやってここまで来たか、ドアツウドアでどのくらいかかったか聞かれた。それから質問が始まる。

  • (Q)日本には火山が多いと聞いています。日本の活火山はどこにありますか。いくつか教えて下さい。
  • (A)鹿児島に桜島があります。それと軽井沢地区にあったと思いますが、名前はちょっと忘れてしまいました(浅間山なのに緊張してど忘れ)。あと富士山も活火山に分類されていますが、最後に噴火したのは300年前なので、実質はちょっと違うと思います。
  • (Q)活火山は危険なところもあると思いますが、どこか行けるところを推薦して下さい。
  • (A)そういえば有珠山という活火山が北海道にあって、噴火したのは20-30年前ですが(大間違い、2000年に噴火していた)、今でも煙が出て臭いがして、ここは刺激的で推薦します。
  • (Q)今までいったことのあるお祭りで良かったところはどこですか。
  • (A)実際に行ったことのあるお祭りですね(と確認、有名なお祭りなんて行ったことがないのでちょっと考えて)私は新潟の田舎の生まれで、そこで田舎のお祭りがあり、小さい頃、親におもちゃ等を買ってもらってうれしかったことを覚えています。残念ながらねぶた祭りとか祇園祭りとかの有名なところはまだ行ったことがありません。
  • (Q)日本酒以外でお薦めのお酒があったら教えて下さい。
  • (A)焼酎はいかがでしょうか。日本酒と違い、麦や芋など他の材料でも作っていて、日本酒と同様ローカルでいろいろな味があります。焼酎をお薦めします。
  • (Q)(日本人の方から日本語で答えて下さいと言われて)ガイドになったらどんな点に注意してやっていきたいですか。
  • (A)省略

以上で質問は終わり、ご苦労様でしたと言われて退出した。
あれれっという感じ。歴史も観光名所も文化も宗教も地震関連も、一生懸命覚えていった内容はまるで出ず、穏やかに会話をしてあっという間に終わった。恐らく時間にして5-6分だったのではないか。これで本当に大丈夫かいなと思いつつ、不合格になる理由も見当たらないと感じた。他の方の問題がどうかはこの時点では分からないが、少なくとも俺の質問に関する限り、知識や日本の事象を覚えて、それを正しく正確に説明するというより、質問の主旨をきちんと受け止めてちゃんと会話できるかという点に、いっそう重きが置かれた2次試験内容だった。確かに2次試験の評価項目は、(1)聞き取り(2)表現力(3)発音・文法(4)回答能力(臨機応変な反応力を含む。)(5)やる気・熱意(6)適性(旅行者に与える印象の良否、ホスピタリティ精神の有無等。)の6点とのことで、ここには正しい知識や内容にはまったく触れていない。そういう意味では、あんなに根を詰めて暗記する必要はなかったかも。でもいろいろ覚えたし今後の役には立つだろう。何はともわれ、ご苦労さまでした。結果は2月10日まで、2ヶ月以上も先。しばらく試験のことは忘れて、娘の受験と仕事に注力しようっと。
試験の帰り、生まれて初めて明治神宮に行って、娘の第一志望の高校合格をお願いしてきました。