自助論

「自助論」(S.スマイルズ著、三笠書房)を読んでいる。トヨタ自動車の渡辺社長がどこかの雑誌で推薦していて、また勝間和代さんも自著の中で自己啓発本として一読を薦めている。
「天は自ら助くる者を助く」という有名な格言を中心に、人間のあり方をこれでもかこれでもかと世界中のあらゆる偉人を引き合いに出して説明したもので、昔だったら自己啓発臭が強すぎて敬遠したかもしれないが、40歳台半ばの迷えるサラリーマンには、改めて人生の原理原則を語りかけてくれるような清清しさを感じる。
逆境を脱する4つの美徳として、「勤勉」「倹約」「節制」「誠実」をあげており、昔なら「当たり前じゃん!」と鼻を鳴らしていたかもしれないが、今はフムフムなどと感じ入る。
その中でも特に「勤勉」の習慣が大切だと強調しており、これは「ウェブ時代を行く」で、梅田望夫さんもこれからの重要な資質として指摘している点。人間一生勉強、とは小生も思っており、多様で複雑化する社会環境の中で、改めて人間としてどう生きていくか、ちょっと哲学的ですが考察する次第です。