プレゼンテーション

年度末の火曜日から金曜日まで、駆け足でアジア出張してきた。足元の状況下、日本を出るのは多少不安があったが、今回、海外のお客様、パートナーの前でプレゼンテーションの機会をいただいたので、地震後の状況や日本の復興をアピールする良い機会と思って出かけることにした。


話すネタやパワーポイントの素材はある程度揃っていたが、どうまとめるかで直前まであれこれ手入れした。今回参考にしたのは、『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』である。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン


「一番大切な問いに答える」、「プレゼンテーションの対象が自分ではなく聴衆である」、「聞き手はなぜ気にかける必要があるかと必ず自問している。まずこの問いかけに答えてあげれば、聴衆を話に引き込むことができる」、「主要メッセージを3つになるまで絞り込む」など、何度も自問しながら直前まで材料を練り直し、ストーリーと流れを考えた。


本番当日、高級ホテルの最上階の小さめのパーティールームで、50人程度の英米アジア人を前に、我が業界の市場動向、地震の影響の話を20分程度でプレゼンした。英語での公式的なプレゼンであり、緊張したものの、話すポイントを書き出すなど準備していったので、何とかスムーズに出来たと思う。震災後の日本は必ず復興します、と話した際には鼻の奥がつーんとなった。聴衆の反応も良く、プレゼン後にカクテルパーティー、ディナーが続いて、多くの参加者と歓談したが、大勢の方から良いプレゼンだったと褒めていただいた。同時に日本に対する震災後の秩序立った対応への賞賛と、今後の復興に対する期待のメッセージを多くいただく。俺にとってもとても良い経験になったし、たくさんの元気、勇気をもらった感じだ。


もともとその晩の夜行便で帰国予定だったが、密度の濃い交流の場だったので急遽翌日朝便にフライトを変更、夜中近くまで飲み続けた。充実した出張でありました。